ISO-HTML における h1 要素 ― 2007年07月11日 23時58分
木構造のルートとなるh1要素は一つだけであり、特別な存在である。この「木構造」は私が勝手にひねり出したものではなく、Pre-HTMLの定義にも表れている。
ということで結論から言うと僕はh1要素はページ内でひとつ、ロゴではなく主題についており、h2以下の見出しが順番に現れるというISO-HTML準拠が良いと思っています。
h1をはじめ、見出し要素に関する議論が盛んになっている件::::::STOPN' LISTEN::::::to the silence:::::::
取りようによっては、ISO-HTML (JIS-HTML) において文書中に存在できる h1 要素はひとつだけ、と読めなくもないですが、そんなことはありません。DTD の Pre-HTML に関する部分から以下に抜粋したとおり、h1 要素は文書中で複数回 (0 回でも) 存在可能です。ちなみに、最初の h1 要素が現れる前に何らかの内容を記述することもできます。
<!ELEMENT BODY - O ((%block;)*,(H1,DIV1)* ) +(DEL|INS) >
また、ISO-HTML のユーザーガイドによれば、Pre-HTML の div1 要素は DocBook の sect1 要素に相当するそうです。私は DocBook による文書作成の経験がなく、実際に sect1 要素がどのように使われているのか知りませんが、少なくともスキーマ上では sect1 要素も複数回出現可能なようです。さらに、同ガイド中の構造化された見出しの例示図においては、h1 要素が複数使われている様がはっきりと確認できます。
ISO-HTML において、h1-h6 要素の違いは、major section、 section、 subsection、 subsubsection、 subsubsubsection、 minor subsubsubsubsection という章のレベルの違いのみであり、h1 要素だけが特別な意味を持っているなどということはないと私は考えています。
h は何の略?
余談ですが、ISO-HTML のユーザーガイドによれば h1 要素は Major section header
となっています。heading ではなく header なのですね。
h1 要素の内容
余談が続きますが、というかどこかの流れ的にはこちらのほうが本題なのかもしれませんが、私自身は文書のタイトルを h1 要素としてマークアップします。新聞紙で 1 面に「朝日新聞」ってでかでかと書かれていたらどうよ ?
(Talk - zcxv.net - h1 要素とサイト名) と同様のこと (報告書の表紙に会社名だけ書かれていたらどう思う?) を言ったこともあります。その後ホップ本でサイト名を h1 要素の内容とする例を見たときには、そういう考え方もあるのかとショックを受けました。
(しかしよく考えたら報告書の表紙は h1 要素じゃなくて title 要素だったりするのかな? 印刷したら title 要素の内容は各ページにヘッダまたはフッタとして表示されているような気もするけれど。)
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